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『アンマー』その後の日々がノンフィクションで描かれた単行本。
「アンマー」を発表した当時、私はまだ独身でした。 大部分が実体験による歌詞ですが、
娘が生まれたという箇所は願望を込めたフィクションだったわけです。 そんな私も、今や5歳の子を持つ父親になりました。 花の名を冠した女の子ではなく、元気過ぎる程の男の子ですが。 おかげさまで、私は今もミュージシャンを続けられています。 そのため家にいない日がとても多く、家族と過ごす時間をあまり持てずにいます。 長い時には2ヶ月近く息子に会えない事もあります。 自分で好きな道を選んだ私が言えた義理ではないのですが、やはり寂しくなったりします。
そんなある日、妻が描いている絵日記の存在を知りました。 そこには、自由奔放なわんぱく坊主に手を焼きながらも、
慈愛と母性に溢れた日常の場面が数百枚に渡り描かれていました。 私が生まれてから、自分の家庭を築くまでを描いた「アンマー」。 そして、その家庭で日々起こる新たな親子の物語を描いた妻の絵日記。 出張がちであまり家にいなかった私の父が「アンマー」の歌詞中に登場しなかったように、 妻の絵日記にも私はたまにしか登場しません。 そのおかげか、離れてても家族のために生きていた父の気持ちを、
今では少し分かるような気がします。